何で動画を撮るのか
動画を撮影するための手段はたくさんあります。現在もっとも多く使われているものは「スマートフォン」であることは間違いありません。スマホはいつも持ち歩いている「カメラ」なのです。
現代はある意味で恐ろしい時代といえます。即座にスマホを取り出して動画が撮影できてしまうということは、人にとっては「やめてくれ」という側面もあるからです。それは主に「やましい」ことをした際です。車で軽く接触してしまった際、逃げようとしたらナンバーを撮影される。人と口論になった際、「非常識な輩」として撮影されていたなど、人にとってはそんなことを拡散されたくないということもあるのかもしれませんが、そもそもが「人に見られたら困る」ようなことをしている人が悪いため、これは「モラル」には反しないことではあります。
私たちはインターネットという無限に情報が拡散できるインフラと、スマートフォンや携帯電話というツールを駆使して、そのような日常の「悪」の抑止力としてそれぞれが機能できるようになっているのです。私たちの手元にすぐ起動できる「カメラ」があることは、そのような側面では社会を正すチカラともいえるでしょう。ただ、逆にその誰もが持っているカメラの使い方を誤れば、「撮影するべきではないもの」、「人のプライバシー、プライベート」を侵害することすらもできてしまうため、諸刃の剣といえます。
加えて誰でも知っている動画投稿サイトです。「シェアする」、「見てもらう」ということが大前提であるそれらのサイトの存在は、一瞬にして人の人生を変えてしまうかもしれない危うさもはらんだままです。これらの便利なツール、便利な仕組みも、「つかう人」、「触れる人」の「モラル」が問われるものであるのです。なんでもかんでも撮影していいわけがなく、撮影する際は周囲の人、明らかにそれとは関係ない人に対しても「今、撮影している」とわかるようなもので撮影する必要があるのではないでしょうか。
人によってはどのような理由であれ「撮影されること」を嫌う人もいます。明らかにそこで撮影していることがわかるのであれば、そこを避けて通るだとか、そのような方法はいくらでもあるはずなのです。そのような人に対しての「配慮」というのが「カメラらしいカメラ」ということでもあります。
昨今では超小型のカメラなどもあります。そのようなカメラを使用することは特段違法ではないのですが、そのようなアイテムで撮影していることに「気が付いた人」にとっては、あなたは「怪しい存在」ということになる場合もあります。動画を撮影する際は、明らかに「撮影している」ということが人にわかるようにしてあげた方がいいのではないでしょうか。「どのようなもので撮影するのか」ということも、撮影者の「モラル」を反映することなのです。あまりコソコソしていると、あらぬ疑いをかけられてしまうこともあります。十分に気を付けた方がいいのではないでしょうか。