動画投稿で人を楽しませる

インターネットは莫大な情報が存在している整理されていないデータベースです。個人の日記から法人の貸借対照表まで、さまざまなものがデータとして乱立しています。

それらは制御されることなく、誰でもWeb上に公開することができてしまうもので、さまざまなサーバーに散在するそれらのデータを物理的に整理しようなどということは考えるだけムダです。常に大量の「何かのデータ」が行き来しているのがインターネットであり、誰にも制御されないから日々刻々と変化しているのです。

それらアップロードされたデータを物理的に制御することはまず不可能ではありますが、それらのデータを体系的にまとめて整理して「見せる」ということは可能です。それが「インターネット検索」の考え方です。インターネット検索によって表示される「検索結果」は、そのときに検索したキーワードに対しての関連度が高いものから順に表示されたとても整ったものです。情報が整うとそれらは参照しやすくなります。つまり、世の中に無限に存在するWebサイトのデータを、人が「見たいもの」を整理して見せているのが「検索結果」であり、それらをいかに少ない手間でユーザーが見つけ出せるようになるか、ということに心血を注いでいるのが「検索エンジン」なのです。

検索エンジンを用いなければ、インターネットなどというものは限られたトラフィックになってしまうでしょう。「リンクをたどる」ということしかできなくなってしまったとしたら、人は目的のものを見つけるなどということがまず不可能になるのです。

その原理はさまざまなWebサイトの中でも利用されています。膨大な情報を取り扱うWebサイトでは、サイト上のつくりだけではユーザビリティを担保することができないため、それらのサイトの中で「検索」をさせることが多いのです。それは動画投稿サイトも例外ではありません。特に、動画投稿サイトでは日々さまざまな人が動画を投稿し続けていて、内包するコンテンツが無限に増殖しています。そのような状態では運営者が整理しようとすること自体が不可能であり、ユーザーの「検索」に委ねるしかないのが現実です。

投稿した動画をたくさん見て欲しい場合は、それらの動画投稿サイト内の「検索」に対してより上位に表示されるような工夫が必要不可欠です。それはWebページでいうところの「SEO」に匹敵するほど重要なこととなります。

Webページであれば大量のテキストデータを含んでいます。そのため、検索されるキーワードとサイト内のテキスト情報の整合性を加味して関連付けることができるのですが、動画はそのコンテンツ自体がテキスト情報などあまり持たないものです。したがってできることといえば、動画のタイトルと説明文を極力クリティカルにするということに尽きます。人が見たいであろう、探すであろうキーワードを、テキスト情報として入力が可能な部分になるべく的確に埋め込むのです。そのような工夫を通じて、動画を投稿サイト内で最適化するということです。